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やいまスターインタビュー

筑紫哲也

やいまスターインタビュー「筑紫哲也」

『八重山の魅力が抜きんでてどこにあるかと言うと「文化の多様性」にあると思います。』

2001年7月8日に「いしがき市民大学」で講演をした筑紫哲也さんに話を聞きました。テレビでおなじみの「多事争論」という演題で、沖縄との関わり、日本の現在の社会状況、そして八重山のことなど、盛りだくさんの内容に受講生のみなさんも満足の様子でした。

―今回の講演を終えての感想を聞かせてください。

筑紫哲也
私たちの自由の森大学と同じように、聞いている人たちの反応を見ながらしゃべっていたんですが、自分の大学と同じぐらい真面目な人が集まっているなと思いました。自分では話したいことをいろいろ用意していたのに、言い残したことがいくつかありました。小泉内閣ができて日本でいろんな変化が起きている話と私たちが何で市民大学をやったのかという話などをしたかったけれど、いろんな話が盛りだくさんだったので、あと倍ぐらい時間が必要だったのかという感じがしました。

―筑紫さんの自由の森大学は8年間続いていますが、継続してきたことで日田市の地域の中でどのような変化がありましたか。

筑紫哲也
 何度も言っていることなんですが、市民大学はGDP(国内総生産)にはほとんど貢献しない。「自由の森」では年2回、特別講座を行っているんですが、そのときは全国から受講生がやってきて町の旅館が全部電気がつくんですよ。そういうときだけ地域の経済に貢献しているのかなと、半分冗談で言うんですが、実際はもう少しふくらみはあると思いますが…。そのことが実は目的ではなくて、元々は商店街をもっと活性化させたいということが動機で始まったんですが、それはどこかにすっ飛んでしまって今や近隣の若者たちが支えてくれています。大事なのは精神の作興・奮い起こしみたいなことで、つまり自分たちの生き方についてちゃんと考えたり、自分たちの生き方に誇りを持てるということだと思います。九州一円で、最近は「日田は元気ですね」と僕も他の人たちも言われるわけです。元気といっても特別なことをやっているわけではないんだけど、精神の活性化、心の活性化にはなったかなと思います。それが一番大きなことかなと、あとは個人個人がそれを受けてどう生きるかということですね。

―沖縄本島・宮古とは違う八重山の魅力をどのように感じていますか。

筑紫哲也
もちろん天が与えた自然というものがあるんですが、それ自身が素晴らしいけれど、自然はただの自然で、ほっといても自然。それを栄養にしてどのような文化を持てるかということなんです。八重山がやっぱりすごいのは迫害やいろんな歴史がありながら、むしろそれがバネになっていてすごい豊かな文化を持っていることです。少なくとも音楽の世界一つをみても継承している人たちがいて、遺伝子がまだ生きている。その点で本島はある意味では平準化していて、ある部分ではそうとうに本土化しています。那覇などは特にそうです。八重山の魅力が抜きんでてどこにあるかと言うと「文化の多様性」にあると思います。島ごとに特徴があるじゃないですか。今回もゆっくり島に行きたかったんですけど、特に与那国には行ってみたかったです。前に家族旅行できたときもそうだったんですが、石垣にだけいると飽きてくるんです。それで竹富町の島に行ったんですがそれはとてもバラエティに富んでいました。それぞれの島の個性を守る人たちと、それをつなぐ媒体となる人たちは違うんだろうけど、うまく役割分担ができるといいと思います。

(情報やいま2001年9月号より)


筑紫 哲也(ちくし てつや)
1935年、大分県生まれ。早稲田大学政経学部卒。1959年朝日新聞社入社。支局勤務を経て東京本社政治部記者、米軍統治下の沖縄特派員、ワシントン特派員、外報部次長、「朝日ジャーナル」編集長を経て、編集委員に。その後テレビ、ラジオにも活躍の場を広げた。1989年7月朝日新聞社退社。同年10月よりTBSテレビ系「筑紫哲也のニュース23」キャスター編集長をつとめながら、様々なメディアで活躍中。1993年より大分県日田市の「自由の森大学」学長に就任。2008年11月7日肺がんのため死去。享年73歳。


 


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