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福禄寿

米屋陽一(日本民話の会会員)
八重山民話「福禄寿」

この福禄寿はね、福は上で禄は中でしょ、寿が下になってるでしょ。それはね、むかしね、福の神、繁盛の神、長命な神、この三つ合わせて福禄寿だから。この三つがかねそなわって福禄寿ですよ。
なぜ、福は上になって、禄は中んなって、寿は下になったかってことはですね、むかし、この神さま三名がね、「自分が上だ」と争ったわけですよ。「自分が上になる」って。ひとりは「いや、それじゃない、自分が上になる」って。
「いくら長命したところでね、お金がなかったら、なにに役立つか」と。また、「いくらお金があったところが、子どもがいなかったらなにするか」と。そえで、この三名が争ってね、福禄寿は争ったわけ。
したら、いつのいつかね、三名はためしてみようとやったら、福の神はたんとお金を積んで準備にしようと。また、長命な神は俵の上に座って「長命な神を拝みなさい」と。「長命なしではなにもならんよ」というようにして座ったわけ。そえで、こんど繁盛の神はよ、「ようし」と、自分の子孫、子どもを集めて、芝居や狂言、踊り、舞いを教えたわけ。そえで、舞台をうって自分の子どもたちに三味線、太鼓をひかせて踊らせたわけ。
そして、見物人には「なにを見たか」っていうと、お金は見たところでお金は自分でとれないでしょ。また、長命してみたところで年齢というのも、なかなか自分にできることではないと。できないから、この踊り、狂言はみな見たために、繁盛の神が上だということになった。
だけど、最初に先立つものはお金だ。そのお金はなんで宝かということはね、もし、いくら繁盛はしていても、子どもが病気だなんだかんだという場合には、お金がなくては命を助けることはできないということになった。
それで福を上にしたわけ。禄は繁盛にしたわけ。寿は長命にしたわけ。だから、福禄寿って。
お金がなかったら、先立つものはお金だ。いくら長命してみたところで、繁盛したところで、先立つのはお金だって。お金がなかったら、治せる病気でも死んでしまうと。そうなるから、一番は福だ。二番にきて繁盛の禄、三番が寿になって、福禄寿になった。


>熊谷溢夫著『美しい自然があるからみんな元気で生きられる。』
>熊谷溢夫の切り絵・ポストカード

(情報やいま1999年11月号より)

 


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