石垣島を中心に八重山諸島全域の観光・旅行・イベント・ニュース・伝統行事など八重山にこだわった地域密着型情報を日本最南端の出版社「南山舎」がお届けします!

やいまねっと

やいまねっとメニュー
サイト内検索
南山舎の本

月刊やいま年間定期購読
島の手仕事第14回パピルス賞受賞!
南山舎やいま文化大賞
八重山を読む メニュー
話題チャンプルー
八重山手帳2018年版 先行予約開始!
とぅばらーまの世界
やいまねっとに広告を掲載しませんか?
自費出版のご案内

トップ  >  八重山民話  >  天官賜福紫微鑾駕|八重山民話

八重山の民話「天官賜福紫微鑾駕」


―八重山ではね、家を建てるときに『天官賜福紫微鑾駕』と書くといいますけれども、この家ではやりましたか。

 うちはみんなやっています。この家も。また、畜産が好きだからよう、牛古屋にもよう、みんな『天官賜福紫微鑾駕』っていってよう、書いてやっております。

八重山民話「天官賜福紫微鑾駕」  これはねぇ、昔話によ、わたしが聞いた話ではねぇ、天からよ、使いがよ、使いがあったんでしょうね、女のよ。偉い人がね、いらっしゃってよ、川を渡っていこうとするときによ、川が深くてね、わたれなかったらしい。

 それでよ、立っているところによ、男がね、来てよ、女のとこに。女がね、ここで待っているし、
「じゃああんた、なにか・・・あれがありますか」
とおっしゃったらよう、
「自分は神様から使われて来たんだがよう、この川を渡ってよう、この部落に行ってよう、行こうかと思っているんだがよう、この川が深くて渡れんのでよう、橋もないし、こんなになにか、海とのかかわりなのか、干潮時には渡れるかと思っておる」って言ったんで、
「それじゃあね、わたくしがおんぶしてよ、渡してあげよう」
って、男は裸になってよう、上によ、この女の人を乗せてよ、渡してあげたらしいよ。

 そうしたところが、女がね、
「ほんとうにありがとうございました。わたくしはね、実はね、いろいろな家の災難のためにね、使われてきたんだがよ、あなたはこのわたくしを渡してくれた、この恩返しによう、あなたが家を造られたらね、必ず『天官賜福紫微鑾駕』という字を書いてね、家をね宅造しなさい」ということでよ、おっしゃったらしい。

 「それでねぇ『天官賜福紫微鑾駕』と書いたらねぇ、この家は火事にもあわない、魔除けの一つでもあるからよ、必ず家を建てるときにはよ、『天官賜福紫微鑾駕』という字を書いてね、やりなさいよ」って。

 「はい、わかりました」って言ってよう。

 そいでね、やってね、家を造ってね、こう書いてね、やったところが、非常に繁栄してね、子宝にも恵まれて非常に徳をかってね篤農家になったという話を聞いております。


>熊谷溢夫著『美しい自然があるからみんな元気で生きられる。』
>熊谷溢夫の切り絵・ポストカード

(情報やいま2001年5月号より)

 


運営会社情報個人情報保護方針サイトポリシーお問合せバナー広告について
 
Copyright© 2007 NANZANSHA, All rights Reserved.
本サイトに掲載されているすべての記事・画像の無断転載を禁じます。