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大綱引きの由来

米屋陽一(日本民話の会会員)
大綱引きの由来

 大綱引き、これはですねえ、申し上げますがねえ、今はね、文化が進歩してね、この病害虫、この虫なんかも駆除する農薬もあるでしょう。昔はそういうものがない時代だからよう、今ごろ考えるとですねえ、本当に世の中の進歩ってありがたいですよ。わたくしなんかの小学校時代よ、イモがですねえ、イモのこの葉っぱをね、ぜんぶ虫が食べてよう、この葉っぱの筋がありますよ、筋だけが残ってね、もう枯れてね、ああいうときがありましたよ、虫が強くて。またね、ネズミが繁殖してね、また、キビからあれこれイモも本当に食べるしね、みんなもう大変でしたがよ。こういう繁殖してね、ああいうこともありましたよ。
 それで、昔はね、この綱引きの始まりはですねえ。昔この病害虫が多くてよ、米作っても米もみんな葉っぱまで、葉っぱから実までね、みんな食べる。またキビもまた葉っぱからみんな食べる。なんでもかんでも食べて、害虫が強くなってね。これはもう大変だと。
「これはどうすればいいか」ということでね、村中のね、役員が集まってね、「あんなに、この害虫が強くてね、やっておりますが、どうすればいいか」ということで、村中がね、話をしてね、おったところがね、「これじゃあ、これは焼いて捨てるほかにはない」とゆうことになる人もおりましたが、「田や畑なんかは焼いたらみんな全滅でしょ。幹までもみんな焼いたらもうだめで、これは焼くわけにはいけん」ということで。それからねいろいろと工夫もしてですねえ、やりましたところがね、われらの祖先にもねえ、われわれの時代にもこんなことがありますがねえ、わたしらの幼いころ、われわれの生まれる前にもねえ、そういう災難もあったかわからんから、それじゃね。
 昔は年寄になったらよ、山に連れてってよ、山に捨てて死なせてね。親孝行ということもわからずにねえ、山に捨ててねえ。山の木の実をとってね、食べてがね、生活しておられたらしい。
 それでね、これじゃあ部落のみんなと話してもね、ずっと名案が出ないから、今度は、「爺捨て山・婆捨て山に捨てられたね、爺ちゃんに昔もそういうことがあったかわからんから、一回聞いてみよう」ということで代表が、部落会長、公民館長が行ってね、この爺捨て山・婆捨て山にいらっしゃる爺ちゃん婆ちゃんによ、「こんなに今年はねえ、害虫が強くて、農作物がね、こんなに荒らされておりますが、昔にもねえ、爺ちゃん婆ちゃんの若いころ、幼いころのこういうことがあったかね、どうですか」といったらですねえ、あの爺ちゃんが「ああ、昔もそういうことあった」って。それでねえ、「そうしたら、どうしてこれを駆除してもらいましたか」といったら、この話したですねえ。
「これはね、この米のワラをですねえ、この田んぼ、畑の道によ、置いて、老若男女、年寄から若いもの子どもでもねえ、ぜんぶ部落にもう、出てですねえ、あの綱引きでよ、勝負してね、ドラ、タイコ、ショウコとカネ、いろいろこの鳴物、楽器ですねえ、これでこの綱引きの行事をしたらね、昔はそれでね、害虫驚いてね、もう楽になった」とゆうことを話してもらったので、「ああ、本当にありがたい」ということで。
 それから部落の役員が帰ってきてですねえ、年寄からそう話してもらったからということで、このワラで縄をなって綱を作ってですねえ、あれをおっしゃるように引いて、田んぼ、畑のそばにね、もうこの老若男女がね、引いてね、もうドラを打ってね、こういうふうにやったら、害虫がなくなったのでね、「ああ、本当にありがたい、もう年寄はね、ありがたい、こんな害虫のためによ、非常にもう農作物がなくなるようになっておりましたがね、こういう年寄の体験からおしてね、非常にありがたい」と。もう部落民は縄をなってね、綱引きをやったところが、害虫がなくなったのでね、あれからね、暮らしていくのにね、よくなってね。こういう綱引きのもとという話を聞いております。


>熊谷溢夫著『美しい自然があるからみんな元気で生きられる。』
>熊谷溢夫の切り絵・ポストカード


 


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