石垣島を中心に八重山諸島全域の観光・旅行・イベント・ニュース・伝統行事など八重山にこだわった地域密着型情報を日本最南端の出版社「南山舎」がお届けします!

やいまねっと

やいまねっとメニュー
ログイン
ユーザ名:

パスワード:


パスワード紛失
無料ユーザー登録
サイト内検索
南山舎の本

月刊やいま年間定期購読
島の手仕事第14回パピルス賞受賞!
南山舎やいま文化大賞
八重山を読む メニュー
話題チャンプルー
八重山手帳2018年版 先行予約開始!
やえやまガイドブック
とぅばらーまの世界
やいまねっとに広告を掲載しませんか?
自費出版のご案内

トップ  >  八重山民話  >  オヤケ・アカハチ その3|八重山民話

オヤケ・アカハチ その3

米屋陽一(日本民話の会会員)
【前回までのあらすじ】
今から五百年前の話。大浜を治めていたオヤケ・アカハチに、四箇村を治めていたナアタフージは、妹のクイツバを嫁に行かせた。
アカハチはクイツバを信じ、クイツバもアカハチを信じていた。
あるとき、クイツバの姉・マイツバが兄・ナアタフージのために夫・アカハチを毒薬で殺せといってきた。
クイツバは、こんなによくしてくれる夫を殺すわけにはいかないと悩み続けた。
八重山民話「オヤケ・アカハチ その3」

 「それじゃあね、よし、あなたのね、兄弟はね、姉さんもナアタフージもわたしを殺すためにおるんだね」

といって、あれから反対してよ、弟なんか三名殺したわけよ。

そしたらよ、ナアタフージは反抗ができんでしょ。

崎枝に行ってね、ガマ(自然洞くつ)に隠れて、驚いて、自分も殺されるということで。

今でもね、ナアタガマといって。

オヤケ・アカハチを驚いて、あちらに隠れてね、生活してね。

それでね、オヤケ・アカハチは、「こんなとこにいると、わたしも殺される」って。

 そのときにね、首里の王様がね、人頭税を各島のね、王様までにもね、人頭税をおくるということになってね。

あのときね、ちょうど今の豊年祭みたいなよ、この農民がよ、いろいろ働いて、人頭税もおさめて、自分なんかもイモを作って食べてね「一カ年ね、無事に過ごしたのはね、神さま仏さまのおかげだったんじゃあ」って。

イリキヤ・アマリという行事があったらしい。

農民がね、一カ年健康でね、農作物作ってね、男は作物、女は布を作ってね、ほんとにありがたい神さまに感謝の気持ちでよ、イリキヤ・アマリという行事があったらしい。

首里の王様はね、あれもね、イリキヤ・アマリの行事も知らないでよ。

 夜昼、男は働いて、人頭税おさめるからということで出てたのでよ、これではね、大変だということで、このオヤケ・アカハチはね、首里の王様にね、「あまり無理だ、農民はねこんなにまで夜昼働いておる、人頭税おさめておってね、こんな農民のイリキヤ・アマリまでもやめるということは許されないから」ということで、オヤケ・アカハチは、ナアタフージを呼び、川平のナカマミツケ、平久保のヒラクボカナーを呼んで「自分ひとりではできないから、首里の王さまはあまりにもワンマンだ、農民は昼も夜も働いて、こんなに人頭税おさめているのに、イリキヤ・アマリの行事までね、なくするということはね、農民はなにの娯楽もない、このイリキヤ・アマリは、ほんとに神さま仏さまに感謝して、一カ年夢中でできたのは神さまのおかげで、こんな農民のありがたい行事をなくすことは許されんから、反抗しよう」ということで。

 こんどはナアタフージ、これはナカマミツケ、家来をよこしてね、「きょうはイリキヤ・アマリのことで大浜にこい」ということで使いを出したところが、ナアタフージは驚いて、「この首里の王さまにいくら反抗したってよ、かえって殺されるだけだ。

どんなことでも首里の王さまに、ハイハイって守らなければいけん」ということで、ナアタフージは遠慮して、こなかったらしい。

(続く)


>熊谷溢夫著『美しい自然があるからみんな元気で生きられる。』
>熊谷溢夫の切り絵・ポストカード

(情報やいま2000年7月号より)

 


運営会社情報個人情報保護方針サイトポリシーお問合せバナー広告について
 
Copyright© 2007 NANZANSHA, All rights Reserved.
本サイトに掲載されているすべての記事・画像の無断転載を禁じます。