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アンパルは生き物たちの交差点 2

文=アンパルの自然を守る会副会長 廣川潤

 名蔵湾の奥にあるアンパル湿地と名蔵湾干潟は砂州により仕切られており数10メートルしか離れていませんが、違った環境を作り出していて、そこに生息する生き物も少し違っているようです。
 この湿地や干潟は、干潮になると陸地化して生き物など見られないように思えますが、よおく目を凝らすとミナミコメツキガニやシオマネキといったカニたちがいっぱい穴から出て砂の中の餌を食べています。満潮時には潮が満ちてくるのに乗って小魚が入ってきて、泳いでいるのが見えます。また、栄養分が多く太陽の日差しが届きやすい浅い干潟の海域は海草にとっても住みやすいようです。稚魚たちにとっては、外敵が少なく餌が豊富で住みやすい場所であることから、干潟の近くにはいろんな稚魚たちがやってきます。県の水産試験場が平成6年にアンパル沖で行った稚魚調査の結果では、120以上の種類の稚魚を確認したそうです。いかに干潟や湿地が魚にとっても大事なところであるかが伺えます。このように、魚にとっては幼少期を過ごす保育所みたいな場所です。また、マングローブ林に生息する代表的なカニのノコギリガザミは産卵期になり、おなかに持った卵がふ化する頃にはマングローブ林の穴から出て、海に向かい子供を放出します。子供たちは海で育ち、やがてアンパルに帰ってくるのです。
 鳥たちにとっても、ヒルギの生い茂る林と湿地は、カニや小魚などの餌が多く、羽を休めるにも好都合で、多くの鳥たちがやってきます。地球を股にかけて移動する渡り鳥たちにとっても旅の途中で羽を休め、食事をしてまた旅立っていく大切な中継地点なのです。アンパルは多くの渡り鳥が訪れることで世界的にも認められ、ラムサール条約の指定湿地に登録されています。
 このように、多くの生き物が行き交う道がクロスするアンパルや名蔵の干潟を私たちは大事にしていきたいと思います。「いろんな生き物たちの通る道」が多いほど、健全な生態系は確保されていると言っていいのではないでしょうか。また、それは人類にとっても健全な環境を保っていることであり、「守っていくべき道」なのではないでしょうか。


 


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