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トップ  >  コラムちゃんぷる〜  >  石垣島  >  アンパル流域に見られる海面変動の痕跡|石垣島コラムちゃんぷる〜

アンパル流域に見られる海面変動の痕跡

文=谷崎 樹生

  今回はアンパル周辺の風景の中に潜む海面変動の痕跡を紹介しながらアンパルの生い立ちについて考えてみましょう。
 数十万年前の「琉球サンゴ海時代」には、於茂登岳やバンナ岳・前勢岳の山麓が海岸でした。現在海抜80mより低い所には、当時の海岸で波に洗われてできたチャートの玉砂利や海岸に漂着したサガリバナ・コウシュンモダマ・クロヨナ・ハスノミカズラといった植物たちの子孫が見られます。
 名蔵付近の畑の中には、於茂登岳や嵩田山に露頭が見られる花崗岩の巨大な岩塊が転がっています。露頭から遠く離れた所にあるこのような「迷子石」は、おそらく琉球サンゴ海時代に島を洗った大津波が嵩田山の山麓から名蔵まで花崗岩の岩塊を押し流したものでしょう。

▼嵩田山から2kmも離れた浦田原排水路北の畑にある花崗岩の迷子石


 アンパル水系流域にもわずかに琉球石灰岩が分布しますが、それらは20〜12万年前の間氷期に海水面が上昇した時のサンゴ礁堆積物です。名蔵湾南部のキノコ岩には川平湾周辺で見られる謎の縦穴も見られますが、堆積面が傾いていることから、もっと高い所で堆積したものが崩落して再堆積したものだと思われます。
 白水谷の入り口やバンナ岳北麓の海抜4〜5m付近には本来マングローブ林の陸側に分布するサガリバナが見られます。これは6000年前の縄文海進の名残でしょう。
 アンパルの干潟に顔を出している平たい大岩は3500年〜5000年前のマイクロアトールです。年代に幅があるのは測定誤差なのか、海面変動が繰り返された結果なのかはまだわかっていません。

▼アンパル干潟に顔を出すマイクロアトール


 みね屋から名蔵大橋へと連なるアンパルの砂州は実は三代目です。初代の砂州気脇貶験た覆虜△澆猷杏婉瓩ら浦田原排水路付近まで伸びていたようです。その後地盤の隆起が二度起こったようで、二代目の砂州兇涼擦気漏た緻未安定した期間が短かったことを示しています。わずか数十僂領患によって沿岸流や潮汐流が変わり砂州の位置が変わったのでしょう。現在のアンパルの風景が完成したのはたかだか200〜300年前のことなのです。


 


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