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トップ  >  コラムちゃんぷる〜  >  石垣島  >  さまよえるマングローブ湿地アンパルの過去|石垣島コラムちゃんぷる〜

さまよえるマングローブ湿地アンパルの過去

文=谷崎樹生

 アンパルは、どのようにして今の姿になったのでしょうか? 石垣島の基本的な形が完成したのは於茂登花崗岩が上昇して於茂登連山の西半分ができた2900万年前のことですが、その後も島は隆起と沈降を繰り返し、大陸と陸続きになったり、水没していくつかの小島に分断されたりと、めまぐるしい変動を経験しています。
 今から数十万年前、石垣島は80mも沈んでいて、いくつかの小さな島の周りにサンゴ礁の海や泥っぽい干潟の海が広がっていたようです。この頃は琉球列島付近でサンゴ礁が良く発達し、サンゴ礁堆積物がいわゆる「琉球石灰岩」を作った「琉球サンゴ海時代」と呼ばれています。
 前勢岳・バンナ岳の南や東には現在琉球石灰岩の台地が広がっていますが、当時はここがサンゴ礁の海だったのです。ところが、北側のアンパル水系流域には琉球石灰岩はほとんど見られませんから、きっとサンゴが育ちにくい濁った海だったのでしょう。


 その後、島の隆起と氷期による海面の低下によって島は大陸と繋がり、氷期が終わると島になり再びサンゴ礁が発達しました。現在海岸近くに見られる琉球石灰岩は当時のサンゴ礁堆積物です。現在アンパル水系流域にわずかに見られる琉球石灰岩は、この頃の規模の小さなサンゴ礁の名残なのかもしれません。
 二万年前の最後の氷期では海水面が120mも低下していて、石垣島と西表島は繋がって大きな島を作っていました。この頃のアンパルは、平坦な干潟ではなく、渓谷の底を名蔵川が流れていたのでしょう。
 一万年前に氷期が終わり海水面が上昇すると、現在の見られるサンゴ礁が育ち始め、アンパルでもサンゴ礁の浅い入り江や干潟とマングローブ林ができました。この間にも小さな隆起・沈降が繰り返され、海面変動によってアンパルのマングローブ干潟はさまよい続けているのです。



 


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