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巨樹・巨木との遭遇 13 ガジュマル

文/写真=松島昭司

 川平・仲筋村ネバル御嶽の亜熱帯海岸林内で遭遇した巨木・ガジュマル(クワ科)です。樹高は約13メートル、幹回りは、写真のように支柱根の集合体が2箇所にあるため参考にならず、今回は計測なしです。
 ガジュマルは、熱帯から亜熱帯に分布する常緑の高木です。主に海岸付近の隆起サンゴ礁の石灰岩地帯に多く分布しますが、その背後の山林にも点在します。和名は、沖縄の方言に由来しますが、方言自体の意味が不明です。ベトナム語に由来するとの説もあるようです。
 さて、県指定・天然記念物(1972年)の同亜熱帯海岸林は、ハスノハギリやリュウキュウガキを優占種とする海岸林です。聖域での伐採がタブー視された結果、今日まで緑豊かな海岸林として残りました。
 今回のガジュマルは、同海岸林内に鎮座する与那真御嶽(ユナマオン)から西側の茂みです。前述の支柱根が目を引きました。まだまだ若いガジュマルです。さらなる巨木への生育は確実です。
 ところで、郡内には同ガジュマルをしのぐ巨樹・巨木があるのも承知しています。鳩間島の北海岸の「千手ガジュマル」、「五兄弟ガジュマル」は見事です。島起こしに一役買っています。
 閑話休題。冒頭の亜熱帯海岸林は、県指定の翌年には第1回緑の国勢調査で「豊かな自然林」として選定されました。その後も、「郷土景観を代表する植物群落で、特にその群落の特徴が典型的なもの」、「その他、学術上重要な植物群落」として、数年ごとに追跡調査が実施されています。



 


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